668/1000 八幡屋公園(大阪市港区)

2014/05/07

スポーツ向けの公園 大きな公園 大阪市港区 大阪府

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地下鉄・朝潮橋駅の目の前にある八幡屋(やはたや)公園は、1923年(大正12年)開園、現在の開園面積12.4haの大きな公園です。

開園当時は「大阪市立運動場」として陸上競技場がメインの施設でしたが、周辺の区画整理や道路整備などと足並みを揃えて徐々に区域を拡大してきました。
その間、50メートルプール、野球場などが整備されていた時期もあったようですが、各種施設の老朽化・建て替えで陸上競技場は東住吉区(長居公園)に移転し、逆に体育館が中央区から移転してきたり、交通公園ができたり無くなったりして、現在は競技用の屋内プールと中央体育館を中心に、区のスポーツセンター、多目的広場などを持つ公園になっています。

色々と変遷はあったものの、現在もスポーツ施設中心の公園であることには変わりはなく、約12.4haの敷地の1/3くらいが大阪市中央体育館、1/3くらいが屋内プール(兼アイススケート場)、真ん中の1/3くらいが芝生広場という配置になっています。


業界的に有名なのは、施設地下化-屋上緑化によってつくられた中央体育館でしょう。1万人収容のメインアリーナをはじめ、すべての施設が地下3階までに埋め込まれ、高さ30メートルほどあるコンクリート屋根が小山のように緑化されています。
公園内からの写真では分かりにくいので、施工に携わった(株)大林組のサイトより引用して上空からの写真を。
また上のGoogleマップを空撮に切り替えてもえれば、施工から20年ほど経過して緑が定着してきた現在の状態を見ることもできます。
施工に携わった(株)大林組のサイトより引用して表示

●(株)大林組サイト内 工事実績のページより「大阪市中央体育館


小山(屋根)上は緑地として立入可能になっており、渦巻き状のスロープと直交する階段を通って頂上まで行くことができます。

頂上からの眺めは、こんな感じ。海抜ゼロメートル地帯とは思えない眺望が広がります。
なぜこうした手法が採用されたのかは知りませんが、天保山蘇鉄山など人工低山が好きな大阪の気質が関係しているようにも思います。
また結果的に、今日では公園の津波避難施設としても使える状況になっています。

上の写真で緑の向こうに見える銀色の屋根が、大阪プールです。
公園を訪れた3月は、まだアイススケートの時期。この年は羽生結弦選手が金メダルを取った冬季オリンピックもあったので、心なしか例年よりも賑わっていた気もします。

そして運動施設とは別に、多くの利用者を集めるのが中央の芝生広場と遊具広場。
訪れたのはサクラの満開にはちょっと早い休日でしたが、公園で春のイベントが開かれており、多くの人が集まっていました。

とくに人気を集めていたのは、大道芸の逆立ち名人。

遊具広場では、大きな複合遊具が人気なのですが、幼児向けの砂場にあるヘビの形のラダートンネルも素敵です。

あと、No.499の御勝山公園で初めて見かけた「幼児向け 初めての滑り台」ですが、実際の使用例を目撃しました。階段は付いていませんが、やはり「うんとこしょ」とよじ登って使う滑り台のようです。

そして、こことは別に、北側の住宅地に接する一角にも小さな遊具広場、多目的広場があります。
公園全体の仕立てから言うとやや異質な感じもしますが、大きな公園の中の近隣向けの空間として、よく使われているようです。
大公園の外周部は、ややもすれば樹林帯やフェンスが巡らされて近隣の住宅地との関係が希薄になることもあるので、こうした形で接点を多くすることが必要です。

おまけ.
トイレの横には愛犬用のトイレ。

(2014年3月訪問)

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